【北京五輪】1次リーグ
日本代表 10-0 中国代表(8月19日)

 1次リーグ最下位に沈む中国との対戦。開催国というのは最もジャイアント・キリングの可能性を有する存在であり、油断は禁物である。だがメダルを狙う日本としては、勝利して決勝トーナメント進出を決めるだけでなく、理想に近い形で完勝しておきたい試合だった。結果は6回裏までに10得点し、中国を完封して7回10点差コールド勝ち。少なくともスコアの上では完璧な勝利である。
 2度目の先発登板となった涌井秀章は、7回を投げて失点0、被安打2、与死四球0、奪三振6とほぼ完璧な内容。コールドとなるまで1人で投げきったことで、救援陣も温存することが出来た。

 野手でキーとなったのは前日のメンバーから入れ替わった8番・矢野輝弘と9番・西岡剛の2人だ。

 DHでの先発復帰となった西岡は3打数3安打・1本塁打・3打点・1盗塁と大暴れして打線を引っ張った。安打で出塁した2回裏に一塁を飛び出してしまった場面では、とっさの判断で二塁を陥れ、4回裏にはセーフティーバントを成功させるなど、本来このチームが目指していた足を使う野球を実践する。

 この日、初の先発出場を果たした矢野も、西岡ほど派手ではないものの、2打数1安打1打点と活躍。特に素晴らしかったのはその内容だ。2回裏の適時二塁打は球に逆らわない右方向への打撃で、その後の西岡の安打では二塁から一気に生還する好走塁を見せた。6回裏も四球を選んだ上に相手のミスを突いて三塁まで到達してプレッシャーをかけ、西岡の本塁打を呼び込む。他にも効果的にセーフティーバントの構えを交えて相手を揺さぶるなど、常に出塁・進塁を狙う姿勢を見せた。矢野は守っても涌井の好投を引き出して、この試合に大きく貢献した。

 もちろん、中国相手のこの大勝で打線が復調した、などと言うことはできないが、上向かせるための(主に心理面・姿勢の面での)きっかけくらいは得られたのではないかと思える。何はともあれ、1次リーグ突破は達成した。あとは決勝トーナメントに向けて、小さなきっかけを好循環に結び付けられるかどうかが大事である。

2008.08.21 Thu l 野球 l COM(0) TB(0) l top ▲

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